練功效果
◆早稲田大学人間科学学術院鈴木 秀次教授によるアンケート調査結果より抜粋
対象者:2014年10月29日㈬導引養生功日本総本部第15回全国交流大会
参加者:1200名
調査方法:身体症状、および精神症状に関する項目のアンケート調査
身体症状(20項目)
身体の疲れ・だるさ/食欲不振/息切れ/お腹が張る/胸苦しい/関節痛・筋肉痛/神経痛/頭痛/胃のむかつき 咳/手足のしびれ/動悸/耳鳴り/便秘/口の渇き/体調を崩しやすい/むくみ/肌荒れ/汗をかけない/冷え症
精神症状(13項目)
イライラする/疲れやすい/不眠/憂鬱である/怒りっぽい/活動意欲がわかない(無気力)/不安感/物忘れが多い/多夢/集中力がない/落ち着きがない/自分が偉くなったように感じる/いろいろな考えが次々と頭に浮かぶ
有効回答数内訳
1200名のうち、771名から身体症状、810名から精神症状について有効回答を得た
年齢層(years) | 身体症状(n = 711) | 精神症状(n = 810) |
---|---|---|
~60 | 102 (13.2) | 109 (13.5) |
61~70 | 363(47.0) | 377(46.5) |
71~80 | 256(33.2) | 271(33.5) |
81~ | 28(3.6) | 30(3.7) |
不明 | 22(2.9) | 23(2.8) |
性 別(years) | 身体症状(n = 711) | 精神症状(n = 810) |
---|---|---|
男性 | 83(10.8) | 87(10.8) |
女性 | 679(88.0) | 713(88.0) |
不明 | 9(1.2) | 10(1.2) |
調査により得られた知見
導引養生功参加による効果
・身体的な効果: 疲労,関節痛・筋肉痛,体調を崩しやすい,冷え性の改善
・心理的な効果: イライラ,疲労感,不眠,活動意欲低下,抑うつの改善
参加者の特性による効果の差異
・身体的な症状の改善:60歳未満の者が最も改善を自覚
・心理的な症状の改善:女性の方が改善を自覚
気功歴別各項目の平均値
気功歴に分けてみると、気功歴が長くなればなるほど自分自身の健康状態が良くなり、生活の質が高くなっていた。
協力者:
植松 梓 早稲田大学助手(博士・人間科学)
島崎 崇史 早稲田大学助手(博士・人間科学)
小林 裕央 早稲田大学招聘研究員(博士・人間科学)
中村 円香 早稲田大学人間科学部4年生
桐生 正崇 早稲田大学人間科学部4年生
山本 有一 早稲田大学人間科学部4年生
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◆導引養生功日本総本部実施アンケート調査
2012年10月31日第13回全国交流大会参加1,214名、有効回答1,129名。
60代が最も多く、50歳から70歳代で全体の87%占め
効果あり | 978名、86.63% |
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効果なし | 55名、4.87% |
回答なし | 96名、8.5% |
結 論 | 効果あり94.68%(回答なしの96名を除く) |
1.練功歴5年、60歳代の女性、中性脂肪と血圧が正常値になり、風邪をひくことがなくなった。
2.練功歴10年、80歳代の男性、不整脈の改善に効果を感じるようになった。現在は一人で外出が出来、片足でも立つことも出来
るように回復した。
4.練功歴15年、70歳代の男性、練功前は最大血圧が198、最小血圧が120。さらに、肝臓がんがステージ4と診断され、練功の継
続により、普通に日常生活を送ることができた。